―― 成長を止めない管理部戦略とは
スタートアップや成長企業が必ず直面するテーマ。
「管理部は内製すべきか、それとも外注すべきか」
売上が伸び始めたタイミングで、多くの企業はこう考えます。
・まずは経理を1名採用
・人が足りなくなったら増員
・体制が整ったらCFOを検討
一見、自然な流れに見えます。
しかし実務上、この“経理1名体制”が大きなボトルネックになります。
成長とともに破綻する仕組み
創業期は問題ありません。
仕訳も少なく、請求件数も限定的です。
しかし売上が1億円を超える頃から、状況は変わります。
■ よくある問題
・月次決算が翌々月になる
・資金繰りが属人化
・担当者退職で業務停止
・内部牽制が働かない
経理1名体制は、
「管理」ではなく「処理」になりやすい
のが最大の問題です。
さらに、
・請求漏れ
・支払ミス
・税務リスク
・不正リスク
が顕在化する可能性も高まります。
外注=丸投げではない
管理部外注というと、
「コスト削減のため」
「人を雇えないから」
というイメージを持たれがちです。
しかし、本質は違います。
専門機能を“必要な分だけ”使う
これが成長企業における最適解です。
■ 外注できる主な領域
・記帳・月次決算
・給与計算
・社会保険手続
・支払管理
・資金繰り表作成
・管理会計設計
さらに、
・CFO的アドバイザリー
・資金調達支援
・銀行対応
まで含めた支援を受けることで、
単なるバックオフィスを超えた価値が生まれます。
■ 外注のメリット
✔ 採用リスクゼロ
✔ 教育コスト不要
✔ 属人化回避
✔ 即戦力チーム活用
特に成長スピードが速い企業では、
「育てる時間」が最大の機会損失になります。
―― 固定費を軽くする経営
内製化の最大の特徴は、固定費化です。
・給与
・社会保険
・賞与
・退職金
・採用コスト
売上が下がっても、
人件費は下がりません。
一方、外注活用は
業務量に応じたコスト設計が可能です。
■ 成長フェーズ別の最適モデル
創業期:
→ ほぼ外注+最低限の内部管理
スケール初期:
→ 経理担当+外部専門家併用
スケール中期:
→ 内製化+専門領域は外注
この“ハイブリッド型”が
実務上もっとも安定します。
管理部は「コスト」ではなく「経営インフラ」
管理部をどう設計するかで、
✔ 月次決算のスピード
✔ 資金調達の成功率
✔ 内部統制の強度
✔ 経営判断の精度
すべてが変わります。
重要なのは、
内製か外注かの二択ではない
「最適な組み合わせ」を設計すること
です。
管理部を固定費として抱えるのではなく、
成長ステージに合わせて“変動費化”する。
それが、スピードと安定を両立させる戦略です。
汐留税理士事務所では、
経理・税務・給与・社会保険からCFO機能まで、
成長段階に応じた管理部支援を提供しています。
攻めの経営を支えるのは、
強い管理体制です。