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保証協会付き融資とは?仕組みから審査、プロパー融資との違いまで解説

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保証協会付き融資とは?仕組みから審査、プロパー融資との違いまで解説

創業直後や赤字決算などで銀行からの直接融資に不安を感じていませんか。
保証協会付き融資は、そうした企業の資金調達を支える重要な選択肢ですが、「保証料」の仕組みや審査の期間など、不透明な点も多いかもしれません。
この記事を読めば、自社の状況で保証協会保証付融資が最適か判断でき、審査通過に向けた具体的な手順(書類準備やスケジュール管理)を迷いなく進められる状態になります。

目次

保証協会付き融資とは?中小企業の資金調達を円滑にする公的制度の仕組み

保証協会付き融資とは、中小企業や小規模事業者が金融機関から融資を受ける際に、公的機関である信用保証協会が保証人となることで、資金調達を円滑にする制度です。
信用保証協会とは、信用保証協会法に基づき設立された機関で、企業の将来性や事業計画を評価し、返済能力に問題がないと判断すれば保証を承諾します。
万が一、事業者が返済不能に陥った場合、保証協会が金融機関に対して融資額を代わりに返済(代位弁済)します。

これにより、金融機関は貸し倒れリスクを大幅に軽減できるため、実績の少ない創業期の企業や、担保・保証人が不足している企業でも融資を受けやすくなるのです。

保証協会付き融資とプロパー融資の5つの違いを比較|どちらを優先すべき?

資金調達を検討する際、保証協会付き融資と並行して耳にするのが「プロパー融資」です。
プロパー融資とは、信用保証協会の保証を介さず、金融機関が直接、自らの責任で事業者に融資を行う方法を指します。
両者は融資の仕組みが根本的に異なるため、審査の難易度やコスト、期間などに大きな違いが生まれます。

どちらが自社に適しているか見極めるために、5つの観点から違いを比較し、それぞれの特徴を理解することが重要です。

違い①:審査の主体と通過の難易度
最も大きな違いは審査のプロセスです。
プロパー融資は、融資を行う金融機関が単独で審査を行います。
貸し倒れリスクをすべて金融機関が負うため、企業の財務状況や事業実績、将来性などが厳しく評価され、審査の難易度は非常に高くなります。

一方、保証協会付き融資では、まず金融機関が窓口となって審査を行い、その後、信用保証協会が保証の可否を判断する二段階の審査プロセスを経ます。
公的な保証が付くことで金融機関のリスクが低減されるため、プロパー融資に比べて審査のハードルは低くなる傾向にあります。

違い②:金利と信用保証料の有無
融資にかかるコスト構造も異なります。
プロパー融資で事業者が支払うのは、借入額に応じた「金利」のみです。
一方、保証協会付き融資では、金融機関に支払う「金利」に加えて、信用保証協会に対して「信用保証料」を支払う必要があります。

この保証料は、保証協会に保証人となってもらうための対価であり、企業の信用度や借入額、期間に応じて算出されます。
そのため、金利自体は低く設定されていても、信用保証料を含めた実質的なコストはプロパー融資より高くなるケースも少なくありません。

違い③:融資額の上限設定
調達可能な資金額の上限にも違いが見られます。
プロパー融資の場合、融資額に法的な上限はなく、企業の信用力や事業規模、取引実績などに基づいて金融機関が個別に判断します。
企業の成長性や返済能力が高く評価されれば、数億円といった高額な融資も可能です。

対して、保証協会付き融資には保証限度額が定められており、原則として中小企業1社あたり最大2億8,000万円(うち無担保保証は8,000万円)が上限です。
企業の規模や業種に関わらず、この枠を超える保証は受けられません。

違い④:融資実行までにかかる期間
申し込みから実際に資金が振り込まれるまでの期間も異なります。
プロパー融資は審査プロセスが金融機関のみで完結するため、比較的スピーディーに進むことが多く、早ければ数週間で融資が実行されることもあります。

一方で、保証協会付き融資は金融機関と信用保証協会の二段階審査を経るため、手続きに時間がかかります。
申し込みから融資実行までの期間は、一般的に1ヶ月から2ヶ月程度を見込んでおく必要があり、緊急の資金需要には対応しにくい側面があります。

違い⑤:担保や経営者保証の要件
融資の条件として求められる担保や経営者保証の扱いも大きな相違点です。
プロパー融資では、金融機関がリスクを直接負うため、不動産などの物的担保や代表者個人の連帯保証を求められるのが一般的です。
特に取引実績の浅い企業にとっては厳しい条件となる場合があります。

これに対し、保証協会付き融資では、信用保証協会が保証人となるため、無担保・無保証人で利用できる制度が充実しています。
「経営者保証に関するガイドライン」の要件を満たせば、経営者個人の連帯保証人としての責任を問われない融資を受けられる可能性が高まります。
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保証協会付き融資を利用する4つのメリット

保証協会付き融資は、特に中小企業や創業者にとって多くのメリットを持つ資金調達手段です。
金融機関からの直接融資が難しい状況でも事業資金を確保できる道を開き、企業の成長を後押しします。
ここでは、保証協会付き融資が持つ代表的な4つの利点について具体的に解説します。

プロパー融資との比較で明らかになったデメリットも踏まえつつ、その利点を理解することが重要です。

メリット①:創業期や赤字決算でも審査に通りやすい
最大のメリットは、事業実績が乏しい創業期の企業や、一時的に業績が振るわず赤字決算となった企業でも融資を受けられる可能性が高い点です。
金融機関がプロパー融資で最も懸念するのは貸し倒れリスクですが、保証協会付き融資では、万一の際に信用保証協会が返済を肩代わりします。
この公的な保証があることで金融機関のリスクが大幅に軽減されるため、財務状況や実績だけで判断されず、事業の将来性や計画の妥当性を評価してもらえ、審査のハードルが下がります。

メリット②:長期での借入が可能で返済計画が立てやすい
返済期間を長く設定できることも大きな利点です。
一般的に、プロパー融資に比べて長期の返済プランを組みやすく、例えば設備資金であれば10年以上、運転資金でも7年程度の返済期間が認められるケースが多くあります。
返済期間が長くなることで、月々の返済額を低く抑えることが可能です。

これにより、キャッシュフローへの圧迫を軽減し、無理のない返済計画を立てられるため、事業を安定的に運営しながら着実に返済を進められます。

メリット③:プロパー融資よりも低金利で借りられるケースがある
保証協会付き融資は公的な制度であるため、金融機関はリスクが低い分、金利を低めに設定する傾向があります。
特に、地方自治体が利子の一部を補助する「制度融資」と組み合わせることで、通常のプロパー融資よりも有利な金利条件で借り入れできる可能性が高まります。
ただし、後述する信用保証料が別途発生するため、金利と保証料を合算した実質的な負担率で比較検討することが重要です。

メリット④:経営者保証なしで融資を受けられる可能性がある
経営者個人が会社の連帯保証人になる「経営者保証」を不要とする制度が利用しやすい点も、大きなメリットです。
国の方針として、一定の要件を満たす企業に対しては経営者保証を求めない融資を推進しており、保証協会付き融資はこの流れを積極的に取り入れています。
これにより、経営者は会社の借入金に対して個人資産で返済するリスクを回避でき、思い切った事業展開や設備投資に踏み出しやすくなります。

万が一事業が失敗した場合の再挑戦も容易になるでしょう。

知っておくべき保証協会付き融資の3つのデメリット

多くのメリットがある一方で、保証協会付き融資には事前に理解しておくべきデメリットも存在します。
特に、コスト面や融資実行までのスピード感は、プロパー融資と比べて不利になる場合があります。
これらの注意点を把握せずに申し込むと、資金計画に狂いが生じたり、必要な時期に資金が間に合わなかったりする可能性があります。

ここでは、主な3つのデメリットを解説します。
これらのデメリットを理解することで、より慎重な資金計画が可能になります。

デメリット①:融資金利とは別に「信用保証料」が発生する
保証協会付き融資を利用する上で最も注意すべき点は、金融機関へ支払う金利とは別に、信用保証協会へ「信用保証料」を支払う必要があることです。
これは、信用保証協会に債務を保証してもらうための手数料であり、借入額や返済期間、企業の信用度に応じて決まります。

金利が低く設定されていても、この保証料を加味すると、総支払額がプロパー融資よりも高くなる可能性があります。
資金計画を立てる際は、必ず保証料を含めた実質的なコストでシミュレーションすることが不可欠です。

デメリット②:審査プロセスが二段階あり融資実行までに時間がかかる
融資が実行されるまでのスピードもデメリットの一つです。
申し込みを受けた金融機関での審査に加え、信用保証協会でも保証の可否を判断するための審査が行われます。
このように審査プロセスが二段階に分かれているため、どうしても手続きに時間がかかってしまいます。

一般的には、申し込みから融資実行まで1ヶ月から2ヶ月程度を要することが多く、急な資金ニーズへの対応は困難です。
資金が必要になる時期から逆算し、余裕を持ったスケジュールで申し込む必要があります。

デメリット③:代位弁済後も借主の返済義務は消滅しない
「代位弁済」という言葉の響きから、「返済できなくなったら保証協会が肩代わりしてくれて返済義務がなくなる」と誤解されることがありますが、これは大きな間違いです。
代位弁済とは、あくまで保証協会が金融機関に対して一時的に立て替え払いをするだけで、借主の返済義務が消滅するわけではありません。

代位弁済後は、債権者が金融機関から信用保証協会へ移り、借主は保証協会に対して元金および遅延損害金を返済し続けることになります。
借金そのものがなくなるわけではないことを、正確に理解しておくことが重要です。

保証協会付き融資の費用|信用保証料の仕組みと計算方法を解説

保証協会付き融資を利用する際、金利以外に発生する重要なコストが「信用保証料」です。
これは、信用保証協会に公的な保証人になってもらうための対価であり、融資の総コストを左右する要素となります。
保証料は、企業の信用度や財務状況によって料率が変動する仕組みになっており、その計算方法を理解しておくことは、正確な資金計画を立てる上で欠かせません。

ここでは、信用保証料がどのように決まるのか、その仕組みと具体的な計算方法を解説します。

信用保証料率を決める9段階の区分とは
信用保証料の料率は、企業の信用リスクに応じて個別に決定されます。
信用保証協会は、決算書などの財務データをもとに企業の経営状況を評価し、信用度を9段階の区分に分類します。
この区分に応じて、およそ年0.45%~1.90%の範囲で具体的な保証料率が適用されます。

財務内容が健全で経営が安定していると評価されれば料率は低くなり、逆に業績が不安定でリスクが高いと判断されると料率は高くなる仕組みです。
これにより、企業の状況に応じた公平な保証料が設定されます。

【借入額別】信用保証料のシミュレーションと目安
信用保証料は、以下の計算式で算出するのが基本です。
信用保証料=借入金額×信用保証料率×保証期間(ヶ月)÷12
例えば、借入金1,000万円、保証料率1.35%、返済期間5年(60ヶ月)、一括返済の場合の保証料は「1,000万円×1.35%×60ヶ月÷12=675,000円」となります。

分割返済の場合は、返済が進むにつれて借入残高が減少するため、保証料は一括返済よりも安くなります。
通常は上記の計算式に「分割返済係数」を乗じて算出され、金融機関や保証協会が計算してくれますが、おおよその目安として上記の式を覚えておくと資金計画に役立ちます。

保証協会付き融資の申し込みから融資実行までの流れと必要書類

保証協会付き融資を円滑に進めるためには、申し込みから融資実行までの全体像を把握し、各ステップで何をすべきかを理解しておくことが重要です。
金融機関と信用保証協会の両方が関わるため、手続きは複数のステップに分かれており、それぞれで必要な書類も異なります。
事前に流れと必要書類を準備しておくことで、審査プロセスをスムーズに進め、少しでも早く資金を手にすることが可能になります。

審査期間を短縮するためにも、ここで解説する流れをしっかり確認してください。

融資実行までの6つのステップ
保証協会付き融資の申し込みから実行までの流れは、大きく以下の6つのステップで進みます。
金融機関への相談・申込:まず取引のある、あるいは希望する金融機関の窓口に相談し、保証協会付き融資を利用したい旨を伝えます。
金融機関による審査:金融機関が、事業内容や財務状況、資金使途などを審査します。
信用保証協会への保証依頼:金融機関が審査で適当と判断した場合、必要書類を添えて信用保証協会へ保証を依頼します。

信用保証協会による審査:信用保証協会が、提出された書類や面談(必要に応じて)を通じて、保証の可否を審査します。
保証承諾・融資契約:保証が承諾されると、信用保証協会から金融機関へ「信用保証書」が発行され、事業者と金融機関の間で正式な融資契約を結びます。
融資実行:契約手続き完了後、指定した口座へ融資金が振り込まれます。

申し込み時に必要となる主な書類一覧
申し込みにあたり、一般的に以下の書類の提出が求められます。
法人か個人事業主か、また創業融資か既存事業の融資かによって詳細は異なりますが、事前に準備しておくと手続きがスムーズです。
信用保証委託申込書会社の定款・登記簿謄本決算書・確定申告書事業計画書・創業計画書納税証明書代表者の本人確認書類許認可証の写し見積書

これらの書類は、返済能力や事業の信頼性を示す重要な根拠となります。

保証協会付き融資の審査に落ちる5つの共通原因と通過率を高める対策

保証協会付き融資はプロパー融資に比べて利用しやすいとされていますが、誰でも必ず審査に通るわけではありません。
審査に落ちてしまうケースには、いくつかの共通した原因が見られます。
これらの原因を事前に理解し、適切な対策を講じることで、審査の通過率を大幅に高めることが可能です。

資金調達を成功させるためにも、ここで挙げる5つのポイントを確認し、自社の状況に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
専門家への相談も、有効な対策の一つと言えるでしょう。

原因①:事業計画書の内容が具体的でない
審査で最も重視される書類の一つが事業計画書です。
融資した資金がどのように事業に使われ、どうやって利益を生み出し、返済につながるのかを具体的に示す必要があります。
売上や費用の予測に明確な根拠がなかったり、資金の使い道が曖昧だったりすると、計画の実現性が低いと判断され、審査に落ちる原因となります。

市場調査や競合分析に基づいた、客観的で説得力のある数値計画を盛り込むことが不可欠です。

原因②:自己資金が不足している
特に創業融資の場合、自己資金の額は事業に対する準備度や熱意を測る重要な指標と見なされます。
自己資金がほとんどない状態での融資申し込みは、計画性が乏しいと判断されかねません。
一般的に、創業時に必要な総資金のうち、少なくとも3分の1程度の自己資金を用意しておくことが望ましいとされています。

コツコツと準備してきたことを示すためにも、個人の通帳などで資金の流れを明確にしておくことが重要です。

原因③:税金の未納や滞納がある
法人税や事業税、消費税といった税金の未納や滞納は、審査において致命的なマイナス評価につながります。
納税は国民および法人の基本的な義務であり、それを果たしていない事業者は、公的機関である信用保証協会からの信用を得ることはできません。
融資の申し込み前には、必ず納税状況を確認し、もし未納や滞納があれば速やかに解消しておく必要があります。

納税証明書の提出は必須であり、ここで問題が発覚すると審査は先に進みません。

原因④:代表者の信用情報に問題がある
事業そのものの評価だけでなく、経営者個人の信用情報も審査の対象となります。
代表者が過去にクレジットカードの支払いを長期間延滞したり、消費者金融からの借入が多かったり、債務整理の経験があったりすると、個人の返済能力や金銭管理能力に疑問符が付きます。

これらの情報は信用情報機関に記録されており、審査の過程で必ず照会されます。
心当たりがある場合は、事前に自身の信用情報を確認しておくことも一つの手です。

原因⑤:融資希望額が事業規模に対して過大である
融資希望額は、事業計画に基づいて算出された根拠のある金額でなければなりません。
現在の事業規模や自己資金額、売上予測などに対して、明らかに過大な金額を申し込むと、返済能力を疑われ、事業計画全体の信憑性も失われます。

なぜその金額が必要なのか、月々の返済は本当に可能なのかを、事業計画書の中で具体的に説明できなければなりません。
必要資金を精査し、身の丈に合った現実的な金額を申請することが重要です。

審査通過の鍵は専門家活用|融資実績豊富な税理士に相談するメリット

保証協会付き融資の審査を自力で進めることも可能ですが、より確実に、そして有利な条件で資金調達を成功させるためには、融資支援の専門家である税理士に相談することが有効な手段となります。
特に創業融資や多額の資金調達においては、専門家の知見を活用することで審査通過の可能性が大きく変わります。

融資実績が豊富な税理士は、審査のポイントを熟知しており、計画書の作成から面談対策まで、多岐にわたるサポートを提供してくれます。
次のステップである制度融資の検討に進む前に、専門家活用のメリットを確認しましょう。

説得力のある創業計画書の作成をサポート
融資審査の成否を分ける最も重要な書類が、事業計画書です。
融資実績の豊富な税理士は、金融機関や保証協会の担当者がどのポイントを重視するかを熟知しています。
説得力のある売上予測や、確かな根拠に基づいた経費計算、そして無理のない返済計画などを盛り込み、審査を通過するための質の高い計画書作成を強力にサポートします。

数字のプロならではの視点で、事業の魅力を最大限に引き出す手伝いをしてくれます。

融資担当者との面談に向けた的確なアドバイス
融資審査の過程では、多くの場合、金融機関や保証協会の担当者との面談が行われます。
事業内容や計画について直接説明する重要な場であり、ここで的確に受け答えできるかが審査に大きく影響します。
経験豊富な税理士は、過去の事例から面談でよく聞かれる質問や、効果的なアピール方法を把握しています。

事前に想定問答集を作成したり、模擬面談を行ったりすることで、経営者は自信を持って本番の面談に臨むことができます。

税務や労務まで見据えたワンストップでの経営支援
融資を受けることはゴールではなく、事業を成長させるためのスタートです。
優れた専門家は、単なる資金調達のサポートにとどまりません。
汐留税理士事務所のように、税理士、社会保険労務士、行政書士などの専門家が連携している事務所であれば、融資後の会計税務はもちろん、スタッフの雇用や給与計算、社会保険手続きといった人事労務の課題までワンストップで相談可能です。

長期的な視点で経営全体をサポートしてくれるパートナーの存在は、事業の安定と成長に不可欠です。

さらに好条件で借りるなら「制度融資」の活用も検討しよう

保証協会付き融資を検討するなら、ぜひ知っておきたいのが「制度融資」です。
これは保証協会付き融資の一種でありながら、地方自治体が関与することで、事業者にとってさらに有利な条件で資金を調達できる可能性があります。
特に創業者や小規模事業者向けの支援制度が充実しており、通常の保証協会付き融資よりも金利や保証料の負担を軽減できるケースが多く見られます。

自社の条件に合致する制度がないか、積極的に情報を集める価値は十分にあります。

制度融資とは?自治体が連携する融資のメリット
制度融資とは、地方自治体(都道府県や市区町村)、金融機関、信用保証協会の三者が連携して中小企業を支援する融資制度です。
事業者は、自治体が定めた融資メニューの中から自社に合ったものを選択し、金融機関を通じて申し込みます。
最大のメリットは、自治体による支援が受けられる点です。

具体的には、自治体が信用保証料の一部または全部を負担してくれたり、金融機関に支払う利子の一部を補給(利子補給)してくれたりするため、事業者の実質的なコスト負担を大幅に軽減できます。
通常の保証協会付き融資よりも低コストで資金調達が可能になるのが大きな魅力です。

自社が利用できる制度融資の探し方
制度融資は各地方自治体が独自に設けているため、利用できる制度は事業所の所在地によって異なります。
自社が対象となる制度を探すには、まず本社や事業所がある都道府県、市区町村の公式ウェブサイトを確認するのが最も確実です。
ウェブサイトの「産業振興課」や「商工課」といった部署のページに、中小企業向け融資制度の一覧が掲載されていることがほとんどです。

「(自治体名)制度融資」といったキーワードで検索すると良いでしょう。
また、地域の商工会議所や、取引のある金融機関の窓口で相談することも有効な方法です。

保証協会付き融資に関するよくある質問

ここでは、保証協会付き融資を検討する際に、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で解説します。

保証協会付き融資とプロパー融資はどちらから申し込むべきですか?
企業の状況によりますが、創業期や設立間もない企業、業績が不安定な場合は、審査の通りやすい保証協会付き融資から申し込むのが一般的です。
保証協会付き融資で返済実績を積むことで金融機関との信頼関係が築かれ、将来的にプロパー融資を受けやすくなります。
一方、十分な事業実績と良好な財務状況を持つ企業であれば、より好条件を引き出せる可能性があるプロパー融資を優先して検討する価値があります。

赤字決算や税金の滞納があると保証協会付き融資は利用できませんか?
税金の滞納がある場合、原則として保証協会付き融資は利用できません。
公的機関である信用保証協会は、納税義務を果たしていない企業を支援することはないため、申し込み前に必ず完納する必要があります。

赤字決算については、一概に利用できないわけではありません。
一時的な要因による赤字であり、事業計画書で具体的な改善策と将来の黒字化の見通しを合理的に説明できれば、審査に通る可能性はあります。

保証協会付き融資で代位弁済が行われた場合、返済義務はなくなりますか?
返済義務はなくなりません。
代位弁済とは、借主が返済できなくなった際に、保証協会が金融機関に借入金を立て替えて支払うことです。
これにより金融機関への返済義務は消えますが、今度は債権者が保証協会に移り、借主は保証協会に対して元金と損害遅延金を返済していく義務を負います。

借金そのものが免除されるわけではないため、注意が必要です。

Summary

保証協会付き融資は、信用保証協会が公的な保証人となることで、金融機関からの資金調達を円滑にする制度です。
創業期や赤字の企業でも審査に通りやすく、長期での借入が可能といったメリットがある一方、信用保証料の発生や審査に時間がかかるデメリットも存在します。
プロパー融資との違いを理解し、自社の状況に合わせて選択することが重要です。

審査通過率を高めるためには、具体的な事業計画書の作成や専門家の活用が有効であり、さらに有利な条件を求めるなら自治体の制度融資も視野に入れるとよいでしょう。

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